昭和13(1938年)に桐生高等学校の剣道教師であった山口謹一氏が中心となり、各方面の賛助を呼びかけ総工費は当時の金額で2万円(現在の価値で3,400万円)で建設された格式高い武徳殿造りの剣道場です。
最盛期には、門弟子3,000人が集まり桐生の剣道の中心的な役割を担い、近年では桐生市の貴重な建造物として市民に親しまれておりました。
約84年もの間、心身一如の精神を体現してきたその剣道場がついに老朽化の為、取り壊しが決定し、光栄なことに弊社、吉ねこ佑友にてその大役を請け負わせていただくこととなりました。
出典:桐生タイムス 老朽化進む桐生国武館に解体の懸念 門弟らが稽古納め
その解体の様子を①不用品回収処分 ②伐採 ③解体の3回にわけてお伝えしていきます。
今回は、解体工事の前の不用品の回収処分について事例を交えて詳しくご紹介します。
『解体工事前の建物内にある私物ってそのままでいいの?』
『もういらないし、こんなに沢山どうしたら…?』と悩んでいる方へ。
解体工事前の不用品の処分について、意外と知らない方が多いのでお悩みの方は本記事を参考になさって下さい。
先読み
- 解体工事に伴う不用品は、解体業者に依頼できる
- 不用品回収を解体業者に依頼するメリットは楽なこと、デメリットは割高
- 高額請求・追加料金・不法投棄する悪徳業者に注意
- 処分費用を抑えるには、出来る範囲は自身で処分を行う
では、詳しく見ていきしょう。
大量の不用品がある|解体工事に伴う不用品はどうしたらいいの?
本章では、解体工事前に不用品を処分する方法をお伝えします。
まず、建物の解体工事の前には、必ず物(不用品)が全て撤去されている状態にする必要があります。
ですが、実際『解体前に家の中を片付けるのが大変!』『どこまで片付ければいいの?』『残しておいてもいい物はあるのか?』わかりませんよね。
結論から、言いますと一概に定められた決まりは特にないので業者間との話し合いになります。
通常ですと、ごみの日に家庭ごみとして処分したり、家庭ごみとして処分できない物は自治体に粗大ごみとして出す事ができます。また、大量の場合は指定の場所へ持ち込むことも出来ます。
今回の剣道場は、通常の一般家庭と異なり約84年分の剣道用品や日用品があり不用品の量もとてもとても多めです。
そして、様々な種類のごみが混在している、これだけの不用品を全て自分で家庭ごみなどに分別・処分するのは不可能ではないですが、本当に骨が折れる作業になります。
解体工事と不用品回収をワンストップサービスで行えるから中間マージンが発生しない為、安価で施工できます。
解体業者に処分を依頼するメリットとデメリット
ここからは、解体業者に不用品処分を依頼するメリットとデメリットをご紹介します。
【メリット】
- 面倒な分別や重い物を自分で運搬しなくて済む
- 自分の都合で回収しに来てもらえる
- 自宅に来てくれるので重い物をわざわざ捨てに行かなくて良い
- リサイクル家電や大型家電など※どんな物でも回収してくれるので分別しなくて良い
※基本的には、家庭で出る不用品はどんなものでも回収・処分します。
但し、危険性や死骸、汚物、生体など一部回収できない物がありますのでお問い合わせの際にご相談ください。
【デメリット】
当然ですが、不用品の処分にかかる処分費も加算されるので割高になります。
ここに注意
悪徳業者はどの業種にも存在します。
全ての作業が終わった後から高額請求された、追加料金を請求された、不法投棄していた、なんてことはあなたが思っているより多くあります。
不法投棄に関してはこちらをどうぞ
見積の費用を安く抑えるコツ
一口に”ごみ”と言っても種類が異なります。
少しでも費用を抑えたい場合は、家庭ごみ(可燃・不燃・資源ごみ)として各自治体の定めたルールを守り一般廃棄物として無料で処分できます。また、今流行りのフリマアプリに出品してお金に変えるのも良いですね。
できる限り自分で処分した方が費用は抑えられますが、今のご自身の状況に合わせて無理のない処分方法を決める事が大切です。
ここがポイント
最後に
冒頭の写真でもおわかり頂けるように国武館は立派な建物でして、私自身も写真を撮りに実際にお伺いしたところ年配の方にもとても優しい床だと感じました。
思い入れのある建物を解体することは大変勇気のいることです。寂しいお気持ちで、そのままにしておくと地震などの自然災害による倒壊被害や経年による劣化で朽ちて行く姿はもっと寂しくお辛くなると思います。
解体工事とは、その土地に新たな命を宿し、土地をリユースすることにより、お客様自身も新たな第一歩を踏み出すことが出来る工事です。
吉ねこ佑友は、そんな土地活用をしたいお客様の新たなスタートを支えていきたいと思っております。
解体工事・ごみ屋敷・不用品回収・お片付けなどお気軽にお問い合わせください。