生産量激減。日本にも様々な影響が
国内外における、新型コロナウイルスの影響により去年の秋頃から続く、東南アジア諸国での給湯器に含まれるハーネス(高温になる機器類に使用される耐熱電線のこと)と呼ばれる部品の調達が困難になっている為、家庭用給湯器の需要に対し供給が遅延している状況が継続しています。
このハーネスの工場がベトナムの主要都市にあり、新型コロナウイルス感染拡大によってロックダウンしてしまい、工場が閉鎖、稼働できなかったことが直接の原因のようですね。
更に、供給網への影響は給湯器だけではなく、温水洗浄便座等の様々な商品にもでています。
寒くなると給湯器が故障しやすいこと、春に向けて引っ越しシーズンになること、新築物件が増えることなどが重なって、去年の秋頃から給湯器不足が深刻な状況となっています。
我が家の給湯器は元気!?給湯器の寿命サインをお見逃しなく
給湯器の寿命は一般的に10年~15年程度と言われています。
メーカーでも【設計上の標準使用期間】が定められていて標準的な使用条件で製造から10年を取り替え目安と設定しています。
主な故障原因
- 経年劣化・寿命 ※最も多い!
- 凍結
- 雨による被害
- 過度な負荷など
故障が一番多い時期は、過度な負荷がかかる冬場ですが、これからの雨の多い時期や秋も給湯器の故障は増えます。
寿命・故障のサイン
- 給湯温度が不安定
- 給湯器から煙が出る※超危険!すぐ使用停止を!
- 異音がする
- 異臭がする
- 水が漏れる
- お湯が温い・追い焚きができないなど
いま壊れたら悲惨!お湯なし生活が2.3ヶ月も!?
今回は、『給湯器に誤作動が出てお風呂に入れない』とご依頼を頂きました。
原因は、給湯器の内部の配管に穴が開いており誤作動がでていました。
大凡の寿命は、10年程度なので交換したほうが良いのですが、コロナウイルスの影響により現在、お客様のご希望に沿った納期対応が困難となっていまして2~3ヶ月待ちの状態です。
給湯器は生活必須設備です。
お風呂を2~3ヶ月も待てないので、修理できる箇所だったこともあり今回は修理をさせて頂きました。
しっかり修理をさせて頂きましたが、通常使用は可能なものの、いつ壊れてもおかしくない状態です。
需給の安定にはまだ数ヶ月かかる見通し?
去年から、経済産業省と国土交通省が業界団体に安定的な生産体制などを確保するよう要請し取り組みを進めています。
出典:経済産業省 家庭用給湯器の安定供給に向けた要請を行いました
冬場を乗り切り、少しずつ納期遅延は短くなっているものの、在庫回復にはまだ数ヶ月はかかる見込みのようです。
ただ、根本的な解決となっていない為、コロナ過が落ち着かない限り、再びロックダウンとなり工場が稼働しない事態に陥る可能性も充分にあります。
重大な故障が起こる前に
普段から、排気口周りやフィルターの清掃、過度な負担をかける使い方をしない、入浴剤を入れて追い炊きをしない、定期的な点検・メンテナンスを行うなどセルフで出来る事をしておきましょう!
不具合を感じたら早めに対応、対処をしておくことで給湯器を長く使うことができます。