ここ最近、お客様から、梯子を積載した知らない業者が突然訪ねてきて『お宅の屋根瓦がずれてますよ』や『今契約すればお安く直せます』などと言い、その場で契約するよう言われたと聞くことが増えました。
そのお客様のお宅へ訪問し、屋根瓦や家屋など不安な場所を拝見すると、実際に問題が生じているケースはほとんど見受けられません。
そして、2023年9月12日の桐生タイムスにこんな記事が出ました。
そこで今回は、悪徳業者が狙う家の特徴や手口と対処法、過去に実際に起きた被害事例をご紹介します。
では、詳しく見ていきましょう。
あなたの家も狙われているかも!?犯罪者が選ぶ狙われやすい家の特徴とは?
安全な暮らしを守るためには、狙われやすい家の特徴を意識することが重要です。
本章では、犯罪者によってチェックされがちな家の特徴をご紹介します。
- 隠れやすい立地
- 家の持ち主の行動パターンや生活リズム
- 容易な侵入経路
- 情報漏洩
- 容易な逃走経路
隠れやすい立地
まず第一に犯罪者は、目立たずに犯行を行いたいので、目立たない立地にある家を狙います。
周囲に明かりがない、監視カメラや防犯灯の設置が見当たらない住宅は狙い目!
また、人の出入りの少ない場所、周囲に目撃者がいない場所も要注意。
家の持ち主の行動パターンや生活リズム
長期間家を留守にすることが多い家、夜に明かりがつかないことが多い家は、犯罪者が注意を引きやすくなるため侵入リスクが高め。
容易な侵入経路
犯罪者は、侵入しやすい家にターゲットを絞る傾向があります。
鍵のかかっていない窓やドア、壊れたセキュリティシステムなど、家に侵入しやすい条件が揃っている場合は要注意。
情報漏洩
車同様、家の中から貴重品が見える状態は犯罪者を誘惑します。
窓から貴重品が見える場合は、カーテンやブラインドで視線を遮り、貴重品を保管するセーフティボックスの利用が◎
また、SNS等で家族の写真や旅行の計画を公開することも、自宅の空きを知らせる可能性があるのでプライバシーには十分な配慮が必要です。
容易な逃走経路
犯罪者は犯行後の逃走を考えて物件を選びます。
逃げやすい地理的条件を持つ場所、近隣に公共交通機関や高速道路などのアクセスが便利な場所が好まれます。
悪徳業者の巧妙な3つの手口と対処法
続いて本章では、悪徳業者の巧妙な手口をご紹介します。
まず悪徳業者とは、不正行為を行い顧客を欺き利益を得ようとする業者のことを指します。
2020年以降、コロナウイルスが流行し家にいる事が増え、販売トラブルも急上昇。
悪徳業者の手口の8割は訪問販売です。
突然訪問し屋根の問題点を指摘してくる
対処法
信用できる業者を選ぶ
信頼できる業者がすでにいるなら、その業者に相談し、みてもらってください。
見積もりの内容を確認する
高額な料金を要求が多いため、工事内容や使用する材料、費用の内訳などが明確に記載されているかの内容を確認してください。
口座振り込みには注意
正規の事業者なら銀行振込以外の支払い方法も提案しますよ。
契約書を作成する
契約書には業者との取引内容が明確に記載されるため、トラブルの際に有効な証拠となります。
身分確認を求める
免許証や名刺などの身分証明書を提示してもらってくださいね。
魅惑の言葉を使い高額値引きを提案してくる
対処法
名刺をもらい、その場は『家族と相談する』または、『いつもの業者に相談する』と一旦帰ってもらってください。
『〇〇工務店です。』『桐生市から委託されました。』
一部の悪徳業者は、知名度の高い大手企業やその子会社、または自治体の関係者を装い訪問してきます。
しかし、『〇〇工務店から来ました。』や『桐生市から委託されて来ました。』と具体的な企業名を引き合いに出したり、消防署や水道局といった行政関連の名前を口にしてきても信じ込まないようにして下さいね、口先だけで人を欺くのは誰にでも可能ですから!
対処法
まずはその人物が本当にその企業や自治体の担当者であるのかどうか疑問を持つことです。
大手企業や市区町村、その他関連する組織に直接問い合わせ、その訪問営業マンが実際にその組織に在籍しているかどうか、そしてその人が言ってる話が真実かどうかを確認してください。
誰でも、安ければ安い程いいと考えるものです。
どんな商品にも適正価格というものがあり、当然、施工の内容によって金額は変動しますが、修繕やリフォームしたい所の施工事例やホームページに掲載されている価格を見ながら安すぎないか、高すぎないか、最適な金額を知ることが大切です。
悪質な詐欺業者の被害事例
ここでは、実際に被害に遭ってしまった方のお話を中心にご紹介します。
トラック積み込み放題
今月(2022年1月)、愛知県で不用品の引取でぼったくり、その会社の元社長ら4人が逮捕された事件がありました。
被害女性は『10万円以下でできます!』などと言われ口頭契約、冷蔵庫などを回収した後、40万円を請求されました。
屋根瓦詐欺で被害に遭った人の証言
私は去年、屋根瓦詐欺の被害に遭いました。
ある日、私の家に突然、瓦屋根の修理業者がやってきました。
彼らは「あなたの屋根に問題があり早急に修理した方がいい」と言いました。
私は彼らの話に騙されてしまい、その場で修理契約を結びました。
ところが、後日、別の業者に屋根を点検してもらったところ、屋根には何の問題もなかったことがわかりました。
私は驚きと憤りを感じました。
どうしてあんなにうまい話に乗ってしまったんだろうと後悔の念が胸に広がりました。
彼らの手口は非常に巧妙で、私を信じ込ませるために様々な嘘をついてきました。
例えば、屋根に小さな亀裂があると主張し、その亀裂が大きくなってしまうとさらなる修理費用がかかるだろうと言いました。
その他にも、彼らは修理に使う材料が高級品であると言っていました。
全てが嘘であり、彼らは私たちから金銭をだまし取るために緻密な計画を練っていたのです。
この詐欺に遭ったことで、私は信用の失墜とともに大きな被害を受けました。
お金だけでなく、信じていた業者に対する信頼も失ってしまいました。
今後、同じような詐欺に騙されることのないよう、より慎重に業者を選ぶようになりました。
私のような被害に合わないよう、皆さんも気をつけてください。
国民生活センターによると、全国から寄せられた不用品回収関連の相談件数は、去年は6003件で増加傾向にあります。
悪徳業者が減らない理由は消費者にある!?
消費者には、商品やサービスを購入する前に十分な情報と知識が必要ですが、現実には多くの消費者がこの情報や知識に欠けていると言われています。
現社会では、忙しい日常や情報の過多により消費者は疲れ、手っ取り早くモノやサービスを手に入れたいという思いが先走ってしまうことがあります。
その消費者の弱みに付け込んでくるのです。
しかし、一方で悪徳業者は、自社の商品やサービスを良い評価で宣伝するために、偽の口コミや評価を投稿することがあり、消費者が口コミや評価の信憑性を適切に判断する能力に欠けている場合、悪徳業者の正体を見破ることができないのも事実。
そんなときは、評価が極端にポジティブまたはネガティブである場合には慎重になるべきです。
さらに、複数の口コミや評価を比較し、トレンドや一貫性があるかどうかを確認することも大切です。
消費者がしっかりと業者の判断をできれば、安くて良いリフォームやノートラブルで不用品回収が実現可能なのです。
日程や時間に余裕を持って行動し、事前に見積もりをとり、じっくり検討することが大切です。
それでも、もし被害に遭ってしまった場合には消費者センターや行政に相談です。
消費者センターや行政に相談する際は、領収証やその業者とやりとりした書面やメールの控えが必須となりますので必ずとっておきましょう。
トラブルなく、安心してスムースな不用品回収・リフォーム・解体工事をご希望でしたら、吉ねこ佑友にご相談ください。